是枝裕和監督の「万引き家族」
ずっと見たいと思っててやっと観ました。
東京の下町に住むある一家5人は、生活費を補うために親子で万引きなどの犯罪を繰り返していた。
そんなある日、一家の父は息子と共に帰宅する途中、団地内で凍える幼い女児と遭遇。
彼はその幼女を連れ帰り、家族に迎え入れる。
めっちゃ面白い!!!!
脚本も一切の無駄が無くて2時間あっという間でした。
リリーフランキーが寂れた父親の役をしてるんだけど哀愁が物凄くて見てるだけで何か悲しくなってくるのが凄かった。
誰かの父親になりたいとか、父親らしくありたい自分がある一方で、働かずに犯罪で楽に稼ごうとする怠惰さや弱さを併せ持つ、人の哀しさみたいなものを感じた。
結局人間というのは、白か黒かで語れるものではなく、犯罪者であっても良い所があるし、立派な人のようでもずるい所や醜い所もある。
被虐待児だった「ゆり」を保護(誘拐)して家族のきずなを教えてあげたけど、その後本当の家族に返されたゆりはまた被虐待児に戻ってしまう。
血縁関係がないからこそ期待しない、みたいな台詞もあって、血の繋がらない人の集まりであっても家族になってもいいじゃない、というメッセージも込められているなぁと思った。
本当の家族の中に居場所を見つけられなかった人にとっては、このメッセージってすごく救いになるよなと思った。
児童養護施設に送られた祥太(城桧吏)は、ラストシーンでは身ぎれいな服装になっており、釣りができるようになっていて、色んな知識を治(リリーフランキー)に教える。
治に「それどこで知ったんだ?」と聞かれて翔太は「本」と答えて、治は「そうか、本か」と少し安堵したようにつぶやく。
このシーン一つとっても、本当は翔太は、児童養護施設の職員から教えて貰ったけど、治に気を使って「本」と答えたんじゃないかな~という感じもして、そういう事を想像させることのできる映画って凄いなと思った。
空気感が物凄く良いんですよね。
是枝監督と言えば、「誰も知らない」もすごく良かったんですよね。

是枝監督の作品をもっと沢山観たいなと思った!

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