<前回>
少しずつタロット占いに慣れてきた私は、今度は人を占ってもらう事にしました。
すると…
「当たってる!鳥肌立ったよー!!」
「もっと占って!」
「占いって楽しいね~!!」
といったポジティブな感想を沢山貰うようになったのです!!
私はタロット占いをして、人に感謝されるという楽しい体験に、どんどんのめり込んでいき、どこに出かけるにもタロットカードを携帯するようになりました。そして暇さえあれば人を占う生活をしていたのです。
そんな日々が続いたある日……私は友達ちゃんを占ってあげる事になりました。
相談内容は「彼と喧嘩ばかりで悩んでいる。相性はどう?」
というものでした。
そして、出たカードは、なんと…
塔や悪魔と言った、お世辞には相性がいいとは言えないカードばかりが並んでいたのです。

私は伝え方を気にしつつも「相性はあまり良くないみたい」とハッキリと伝えてしまったのです。
すると、Aちゃんは私の鑑定結果を聞いて、あろうことかこう言ったのです。
「そっか!じゃあ別れるね!」
これに私は強烈なショックを受けました。
私の一言で、今ひとつのカップルが破局を迎えようとしているのです。
私が人の人生を左右している!?こんなに怖いことはない…!そう感じて私は青ざめたのでした。
今考えると、どうすれば二人はうまく行くか、といったポジティブな視点を鑑定内容に込めるべきでしたが、当時の私は出たカードをそのまま読んでしまっていたのです。(それが絶対に悪いか、というと、そういうプロの占い師さんもいらっしゃいますから一概に悪いとは言えないでしょうが)
その事がキッカケで、私はタロット占いをする事がだんだん怖くなっていきました。
タロットは偶然出たカードを読むタイプの占いです。
タロットの結果を聞くという事は、偶然の啓示にに身を任せるという事です。
この頃の私は、自分がインチキをしてしまっているのではないか、という思いに苛まれるようになりました。もちろん私自身は真剣にカード占いをするわけですが…タロットには何の根拠もないのですからインチキと同じだと当時は思ってしまったのです。
そしてそんな占いを人に伝えて、それによって誰かの人生を変えてしまう事に言いようもない恐怖を感じたのです。
そうして私は、あんなに夢中だったタロット占いをすること自体をすっぱり辞めてしまったのでした。
次回、最終回!
<続く>



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