占星術師たちの間で、今でも物議をかもしているマドモアゼル愛先生が提唱した「月の欠損理論」について、私の見解を述べていこうと思います。
月の欠損論の基本的な考え方
月星座の特徴が生まれつき欠けている
西洋占星術では、月星座は「感情・無意識・本能・幼少期の環境」を表しますが、この理論では「月星座の性質を本人は持っていない」とされます。
無意識に月星座の性質を求め続ける
人は自分の月星座の特徴を持っているつもりでも、実際にはそれが欠けているため、無意識のうちに補おうとする行動をとる。
しかし、どれだけ頑張っても本来の自分のものではないため、満たされにくい。
月星座の性質を意識的に手放すと楽になる
月の欠損論では、「月星座の性質に執着しすぎると、人生が生きづらくなる」とされる。
逆に、月星座の性質を「持っていないもの」として手放すと、心が楽になり、自分本来の太陽星座や他の星の力を活かせるようになると考えられる。
月星座ごとの「欠損」
各月星座ごとに、持ってそうで実は持ってないもの、それが月の性質だそうです。
牡羊座の月 → 「自己主張する事を求めるが、実はそれができない」
牡牛座の月 → 「安定や豊かさを求めるが、実はそれを持続するのが難しい」
双子座の月 → 「思考が得意に見えるが、実は苦手である」
蟹座の月 → 「家庭や仲間を大切にしたいが、実はそうでもない」
獅子座の月 → 「志があるように見えて、実はない」
乙女座の月 → 「分析が得意なように見えて、実はできない」
天秤座の月 → 「調和的を取れているように見えて、実は取れていない」
蠍座の月 → 「真実を見抜く力がありそうで、実はない」
射手座の月 → 「哲学を持っているようで、実は持っていない」
山羊座の月 → 「責任感が強く仕事ができるように見えて、実はそれができない」
水瓶座の月 → 「発見やひらめきといった天才性があるように見えて、実はない」
魚座の月 → 「信じているように見えて、実は信じていない」
詳しく知りたい方は、マドモアゼル愛先生のブログかご著書を読んでみて下さい。

アリエス的見解
私の月星座は山羊座なので
「責任感が強く仕事ができるように見えて、実はそれができない」
ということになります。
この月の欠損理論を最初に知った時は、もう本当にショックでした(笑)
でも、今では確かにそうだよな~と納得できる部分も多いのです。
月は心理学ではインナーチャイルドを表します。
インナーチャイルドとは、幼少期の記憶や感情、心の傷が大人になっても無意識の中に残り続ける「内なる子ども」のことを指します。
幼い頃の環境や親との関係、トラウマなどが潜在意識に刻まれ、人格の一部として大人になっても残り続けます。
例えば、「人の顔色をうかがう」「自己肯定感が低い」「愛情を求めすぎる」「怒りっぽい」など、大人になってからの行動パターンにも影響を与えます。
私自身もアダルトチルドレンで、今までの人生は、周りが求める自分を必死で演じてきたなぁと思います。
そして、それを止めて、今自分の人生を自分で舵取りしていこうとしているところです。
つまり、アダルトチルドレンの克服です。
この月の欠損論とは、インナーチャイルドに縛られる自分のままでいると、本来の自分らしさ(自己実現)に向かって行く事はできないよ!という事だと私は理解しています。
山羊座は人の目を気にする星座です。
社会的にしっかりあろうとします。
だからこそ、周りを見ずに、自分らしく生きていこうとする牡羊座と葛藤の角度を取っているのです。
私の中で、牡羊座のように生きていきたい気持ちと、やぎ座のように社会の中で認められたい自分が常に葛藤しています。
私は子供の頃から「努力は善、真面目が一番、良い子でいなさい、社会に認められる人になりなさい」というメッセージを両親から受け取って育ちました。
人に認められないといけない、という考え方は刷り込まれ、そのような価値観で生きてきたため、目上の人からの評価を特に気にしていました。
本当は私は反抗的なところがあると自分では思うのですが、そういう自分を押し殺して、社会に迎合してきたのです。
それを続けた結果、ワーカホリックになり心を壊し、私は会社に行けなくなってしまいました。
会社員時代、中間管理職として人の上に立っていましたが、本当は私は人の上に立って、人を指導していくという能力は無かったのです。
人からの反発に耐えうるようなメンタルは持っていなかったし、人に指示するのも本当は嫌でした。すごく苦手でした。
人に物を教える事は好きで、そこはできていたと思うのですが
指示したり、人を動かすとか、人を使うという点では、本当に苦手で、能力が無かったと思います。
私はみんな好きに自分の人生を生きて欲しい、という考え方がベースに合って、部下を型にはめようとする(上司の指示で型にはめないといけない)のも嫌で仕方なかったです。
でも、本当に出世したかったし、マネージャーになれた時は本当に嬉しかったです。
立場が上がるごとに、私はここに居て良いんだ、と思えたからです。
でも、色んなものを失って、組織に属さずに何もない自分になった今が一番良い感じだなと思います。
月の欠損論を始めて知った時は、とてもショックを受けましたが、人の上に立とうと思わなくても良い今の人間関係が好きです。
私は1ハウス(アセンダント)が山羊座で、水瓶座がインターセプトしています。
自己表現を表す1ハウスに、実は自由と平等を重んじる水瓶座がいるのです。
インターセプトのサインは、表面に出てくるのに時間がかかると言われます。
冥王星水瓶座時代の今、急速に息がしやすくなってきました。
私はアセンダントと月が山羊座なので、山羊座的な性質も確かにあると思います。
でも、月の性質(インナーチャイルド)に縛られていたら牡羊座的な生き方ができないとも思いました。
それはつまり「親や周囲が求めてきたからこそ作り上げた自分像」からの脱却と言えるでしょう!
そして、本来目指すべき「太陽の生き方」を自分で選択していくのが、ホロスコープが示す自己実現の道なのでしょう。
これが私の、月欠損理論に対する見解です。
他の星座の方の月の欠損についての見解も、ぜひ聴いてみたいですね(*^-^*)