「テレフォン人生相談」というラジオが好きで、よく聴きます。
電話でかかってきたお悩みに対して、心理カウンセラーや弁護士などの専門家が答える、という内容なのです。
その番組によく出演されている、幼児教育研究者の大原敬子先生という方が印象深い事をおっしゃっていたので、このブログに書こうと思います。
それは「損得勘定で決めるというのは、本当に好きではない時。本当に好きなら損得勘定を考えない」という言葉です。
マンガを描いているとよく「こんな面倒くさい作業、やってられるかあー!」と叫びたくなる時があります(笑)
いや、ほんと。
タイパが物凄く悪いんですよ。マンガを描くって。
1作描き上げるのに一ヶ月以上、長いと半年とかかかる。
で、それが売れたり、漫画賞が取れる保証もない。
漫画家志望者って、頭のねじが1本も2本も外れてないと、できないよなー…と。
まぁ、ドMですわな…(´・ω・`)
損得勘定で考えるなら、もうこんなん絶対にしない方が良いんだよな…と思うんです。
でも、なぜかずっとマンガを描くのを辞められずに来たなぁ・・・という自分がいるわけです。
二次創作の同人活動や、一次創作で漫画家を目指した期間、漫画家になるのを諦めた今でも、マンガを描いている…。
なぜこんなにマンガに惹きつけられる?
なぜ描くのを止められないんだろう?
その問いを、ずっと抱えながら描いてきたよなぁ…と思います。
漫画というタイパの悪いものを止められない自分に対して
「なんでもっとうまく生きれないんだろう?要領よくやれないんだろう?」
という思いもあったんです。
で、その問いの答えが、テレフォン人生相談の大原敬子先生の「損得勘定で決めるというのは、本当に好きではない時。本当に好きなら損得勘定を考えない」という言葉で見えた気がして。
「漫画描くの好きだから、だから止められないんだ!!」
という事に、改めて気づかされたんですよね。
で…「損得勘定で計れないくらいに、好きなものがあるって最強じゃね…?」
と思いました。
豊かなんだ、人生が!!
好きなことあるって、素晴らしいよなー!!
と思いました。心の底から。
最近漫画家志望系ユーチューバーの方のYouTubeをよく見てます。
で、過去作が載ってあるサイトで作品を読ませて貰ったりもしていて。
他人の作品ながら、「これ、めっちゃ描くの大変だっただろうなぁ」と思いながら読んでいます。
漫画一作描き上げる労力とか根気って、半端ないですよね。
だけど「賞に落選しました」と書いていたりする。
そしてまた、今新しい作品を描いている…という人たちを見て、胸が熱くなりました。
なんでそんなに頑張れるんだろう?と思ってしまいます。
でも、それは「マンガを描くのが好きだから」って事なんだろうなと。
それって、凄い事だよな…と、しみじみ思いました。
なんだろう、頑張っている人の姿ってすごく胸を打つ。
頑張るってかっこいいよな、と思った。
色々YouTube見てると、漫画家志望者を批判するユーチューバーもいたけど(漫画描いてないで就職しろ!的な)、そうじゃないんだよなーと思った。
一度きりの人生のうち、数年間くらい好きな事に全力投球したって良いじゃないか!誰のための人生なんだよ!?
と思います。
好きな事があって、夢に向かって全力で頑張る、それでもし夢がかなわなくても、その人の人生にその頑張った経験が残すものって必ずあるんだ。
そして、それがその人の人生を豊かにするんだ、充実感をくれるんだよ…と。
そんなふうに思いました。
私も今マンガを描いているので、マンガについて熱く語りたくなりました。
先日、実家に帰った時に父親に「やりたい事やれてきた感覚ある?」と聞いたんですよ。
そしたら「まだまだ出来てない事沢山あるなって感覚だ。時間が足りない」
と言っていて。そうか、と。
私よりも父親は30年くらい長く生きているわけですが、そんな感じなのか…と思いました。
90歳以上の方に「今までの人生を振り返って、唯一後悔していることはなんですか?」と聞くと
「もっと冒険しておけばよかった」
と、90%以上の人が答えた、という記事を読んだことがあります。
冒険!
例えば、今漫画家になりたいけど迷っている人が
「どうせ自分は才能ないし…」
「周りに反対されるから…」
「いい年だから…今から挑戦するのも…」
みたいな理由で、夢を追う事を辞めたとしたら、90歳になって後悔するんだと思います。
思うまま、人の目を気にせず好きな事に挑戦する!そんなふうに私も生きていきたいなあ!と思いました。
漫画家志望系ユーチューバーという、夢を追う人たちを見て、何だかニマニマしてしまいましたよ(*^-^*)