漫画の専門学校って実際どうなん?

オタク活動

前回のブログ(自己実現に向かって、トランジットの太陽がアセンダントと合)では、今までの人生を思い出していました。

で、漫画の専門学校に入って、良かったっていう話を書きました。

よくネットなどでは、漫画の専門学校はお金の無駄だ!的な事を書かれていたりしますよね。

漫画の専門学校の学費

相場的には、年間110万円くらいかかりますよね。

私は2年制の学校に通っていたので、220万と交通費がかかっていたと思います。

だいたい合わせて250万円ほどでしょうか…。

親には苦労をかけたな…と思います。

私も親とは色々と確執がありましたが、私は現在自分を認める事ができる過程にあって、親も頑張ってきてくれたのだな…という感謝の気持ちが沸きつつあります。

入って良かったか?

ほんと、個人的な意見なんですが、私は今は漫画の専門学校に入れて良かったなと思っています

というのも、私はそれまでの学生時代に、漫画描くことを殆ど周りに認められずに来たというか、むしろ恥ずかしい事だと思いながら生きていたので、自己肯定感がめちゃくちゃ低い人間だったんですね。

青春らしいことも全然なくて、高校時代の思い出って結構暗いんですよ。

全方位に心を閉ざしていたんでしょう。

でも、専門学校行ったら、めっちゃ友達できたんですよ!!

先生やクラスメイトからも「漫画上手いね!」とか言って貰えたりして、本当に泣くほど嬉しかったです。

私が「やっと人に認めて貰えた」って感覚を持てたのは専門学校に入った事が大きいんですよ。

あとバレーボール大会とかもあって、青春気分を味わわせて貰いました。

クラスメイトと花火したり。

プール行ったり。

一緒に持ち込み行ったり。

先生にも良くして貰いましたし。

すごく楽しかった!!

今でも仲いいメンバーもいますしね(*^-^*)

だから、技術的な事を学ぶだけなら、今ならネットでいくらでも勉強できるので、そういう点で「漫画の専門学校に行った方が良いか?」というのは分からないのですが、漫画が好きな同年代の仲間たちとワイワイ楽しめたあの2年間って、最高だったなと思います。

私的には若いうちに、そういう経験をできたのは良かったんですよ。

18歳の自分でしか楽しめない時間ってありますからね。

同じことを35歳になって同じ目線で楽しめるか、というと楽しめないと思うんで。

遅れてきた青春みたいな気持ちを味わわせて貰えたのが良かったです。

行かせてくれたお母さんに感謝だな~改めて。

漫画家になれるの?

漫画の専門学校に入って、実際に漫画家になれるのか?

という問いに対しては、正直人によるっていうのが回答になります。

なった友人も何人かいます。

でも、漫画家になる人って、やる気がある人は全然独学でもなりますしね…。

あと、漫画の専門学校はクラスメイトも2年目にはめっちゃ減ります。半分とかになってた記憶が。

私の通ってた専門学校では、年に2本漫画を描くっていう課題があったんですが、それができずに辞めていった人も多かったように思います。

でも、卒業生の先輩とかから、出版業界のお話を聞けたりしたのは良かったですね~。

飲み会とか。

そういうの含めて楽しかったです。社会経験になった。

大学もマンガ学部はある

まーでも、専門学校じゃなくても京都精華大学はマンガ学部もありますし、大学進学という手もありますよね。

4年制で学費も約400万くらいで、専門学校より高いですが、大学卒業の経歴が欲しい人には良いのかな?

ただ400万となると、ちょっと躊躇する金額感かもしれませんね(;^ω^)

就職はある?

漫画の専門学校に入っても、就職先は基本的に無いです。

私は就活もしなかったです。

就職が無いと言っても、Photoshopとかillustrator、クリスタとか覚えていたら就職しやすかったり、デザイン系のアルバイトに受かったりもするのでそういうふうに、手に職をしっかりつけておくとあまり心配する事はないかなーと思います。

知り合いでゲーム会社に就職した人はいます。

自力で頑張ると就職できるっていうイメージですかね。

でも印象として、4年制大学を卒業して就活をしている人と、漫画の専門学校生は全く違う雰囲気があります。

前職で新卒採用の面接官もしてたんですが、そう感じました。

漫画の専門学校生の方がなんかフワフワした感じはあるかなと思いました。

社会に揉まれてない感じっていうか。特有の温さみたいなものがあるんですよね。

新卒採用の面接の学生のバリバリ感ってすごくて「私の強みは!!学生時代取り組んできた事は!!」みたいな感じあると思うんですが、漫画の専門学校生があの4年制大学の学生たちと戦える気が全然しないんですよ(失礼ですみません…でも正直な所感です…)

あと、企業によっては大卒しか取らない企業もありますね(´・ω・`)

就職という点に関しては、マンガの専門学校は少し不利な印象は拭いきれません。

アシスタントのコネクション

これはあります。

卒業生でプロで活躍されている方も多いので、先生に紹介いただいたり、友達がプロデビューしたら友達からアシスタント依頼が来るケースもあります。

「大学行けば良かった」という元クラスメイトたち

卒業後会って話をしてみると「大学行けば良かった」という人が結構いました。

理由としては「就職に不利だったから」と言っていました。

私自身も、就職した会社はほぼみんな4年制大学卒で、周りに賢い人が多かったので学歴コンプレックスを持っていました。

今はフリーランスなので、学歴コンプレックスなくなりましたが、会社員時代は私も大学に行き直そうと思って、働きながら通信大学に通っていた時期もあります。

学歴コンプレックスを持つかどうか、というのは結局環境によりますし、今の自分に満足して納得できていたら学歴は関係ないなーとは思います。

今の自分に納得できてなかったら、過去を後悔してしまうので「あの時大学に行ってたらもっと素晴らしい人生があったのかも…」とか思ってしまうんですよね。

でも、大事なのは今の自分ですよ。

今の自分がなりたい自分になれているなら、学歴なんか関係ないんですよ。

正直な話を包み隠さず話しているので、この記事を読んで嫌な気持ちになった方がいたらすみませんm(__)m

あ、あと大人になって色んな人と接してて感じたのは、自分の一般常識の無さです。

一般教養がないというか。(大人になってから勉強する事である程度カバーできますが)

専門学校は漫画に全振りしすぎて、そういう面の勉強はできないので。

漫画を描くにしても幅広い知識を持っておくに越したことはないので、大学で色んな知識を得ている人は漫画を描くにしても役に立つと思います。

まとめ

漫画の専門学校に対して、私の意見を書いてみました。

私は今は「行って良かった!!!」が100%です。

一番の理由は、自分を認めてくれる空間だったから…です。

それが私が漫画を描き続けるうえで、大きな精神的基盤になってくれました。

私は漫画の専門学校を卒業して随分長い年月が経ちますが、今でも「漫画を描き続けたい」と思えるエネルギーは、その精神的な基盤からきていると感じます。

漫画の専門学校に進もうか悩んでいる方に、何か参考になれば幸いです(*^-^*)

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