先日、近所のライフに行ったんですよ。(※ライフとはスーパーです)
そしたら「従業員募集!」の貼紙がしてありまして。
その絵が、生成AIでした(;’∀’)
ライフの貼紙に使われるほどに、もう全国的にAI絵が浸透しているのが現状なのだなぁ…としみじみと感じました。
WEB広告なんかも、AI絵ばかりになっているなぁという印象です。
この3~4年のAI絵の台頭で、イラストレーターさんの間では仕事を奪われるのでは、という不安が渦巻いていましたよね。
個人的な所感ですが、AI絵を見るのが当たり前になりすぎて、AI絵の価値が下がっているという感じは受けます。
AI絵に面白みを感じないというか…。
AI絵を使って漫画を描く人もいますが、今はまだまだ不自然さが勝るというか、クオリティの低さを感じてしまい世界観に没入できないというか。
そもそも、日本には沢山の漫画家や漫画描きがいる漫画大国なわけで、AIマンガに見向きするほど読む作品に困っていない、というのもあると思います。
AIよりも人が描いた漫画のクオリティの方が高いのは一目瞭然です。
絵だけ見るともしかしたらAI絵は細かくて綺麗かもしれませんが、AI絵のキャラクターをマンガに使うとなると全く実用的ではない感じがします。
背景などでアシスタント的に使うのが一番賢い使用法のように思います。
占い界隈でも、今オラクルカード作成が流行っています。
AI絵で綺麗な絵を出力して、カードにメッセージを記載したものを作る…というものです。
東京で行われる「フォーチュンカードマーケット」でも、色んなオラクルカードが販売されているようです。
カードの1枚1枚の内容が決まっているタロットカードは作るのは難しいかもしれませんが、オラクルカードであればどんな絵柄でも良いので、作りやすいのだと思います。
と、そんなわけで、占い界隈にもAI絵の波がドドド…と来て、最近少し落ち着いてきたかな…?という感じでしょうか。
ただ、私がAI絵のオラクルカードを購入したいか?というと…。
うーん…、という感じなんですよねぇ。
すでに溢れかえっているオラクルカードの中で、わざわざAIで作られた絵のカードを買いたい理由がないんですよねぇ。
一言で言うと、オリジナリティの欠如です。
こんな時代だからこそ、こだわり抜いた作家さんの一品が欲しい!
私はそんなふうに感じます。
そういえば、YouTubeの広告で「AIで漫画を描いて印税収入を得よう!」というものが流れてきたのですが、もう失笑ものですよね。
漫画で印税収入を得る事の難しさを知っているからこそ、このような広告は情報弱者をカモにしているようで、微妙だなぁ~という気持ちになります。
もしかしたら、AI絵を駆使してめちゃくちゃ人気作品を作って、印税が沢山!みたいな人もいるのかもしれません。
でも、そんなの0.01%くらいじゃないですかね?
「AIで漫画を描いて印税収入を得よう!」という講座を作る人も、そういう事は百も承知でこのような広告を流しているのだとは思います。
教えてて、良心が痛まないのだろうか?と、純粋に疑問です。(;^ω^)
それを友人のA氏に話したら「実際的な成果が出なくても、講座で新しい事覚えて、やった感があってみんなでワイワイ楽しめたら良い人たちはいっぱいいる」と言っていて、そんなものなのか?と思いました(´・ω・`)
でも、厳しくて成果が出る所よりも、楽しくて成果が出ない(かもしれない)ところを好む人が一定数居るのも分かる。
講座ビジネスって奥が深いな…(;^ω^)
あと、よく流れてくる「お絵かきムービークリエイター」という広告もあるんですよ。
あれも100万円くらいする講座らしく。
お絵かきムービーが作れるようになるのは良いと思うんですが、実際それで起業してコンスタントに売り上げが上がるのか?と言われるとかなり厳しい印象を受けます。
まだその100万円を使って、Adobe Premiere Proの勉強をする方が、動画クリエイターとして稼げるのでは?という感じがしますね。
でも、世の中って結構「今自分ができる事で稼ぎたい」って考える人多いですよね。
「お絵かきムービークリエイター」に100万円払う人は、デジタルにアレルギーがあるんだと思います。
そのため、ホワイトボードに絵を描くだけで良い、というお手軽さに惹かれて申し込むのかも、と思いました。
私としては、このようにお手軽で近道に見える物って、実のところすごく遠回りしていると思うんですよね。
地道にコツコツやるのが、結局のところ近道かなーと思うんですけどねぇ。
あ、あと一つ思い出した。
占い師仲間Aさんがアメブロを始めまして、その内容がすごく良くて、結構人気が出てきてるみたいなんです。
そしたら「あなたのブログは素晴らしい!ぜひ書籍化させてほしい」
というメールが出版社から来たそうなんです。
で、Aさんもとても嬉しかったそうで、わりと乗り気になっていたようです。
でも、蓋を開けてみると、自費出版の勧誘で、費用も50~60万円ほどかかるものだったようで、止める事にしたそうです。
うーん…。
私自身も実は過去、詩や小説を書いてコンテストに応募していたことがあるのですが、そこから連絡先を収集されたのか「詩集を出しませんか?」という勧誘が来たことがあったのです。
んで、その費用777,777円だったんですよ。
77万円ですよ!
素人の詩集を買う人間はこの世の中にいないんだよ!
と、まだハタチそこそこの私でも分かりましたわ。
7が並んで縁起がいいように見せかけているのがまたうすら寒く、完全に白けてしまいお断りしたのです。
世の中、色んな詐欺まがいの商品があるよなぁ。
でもだいたいが、自尊心をくすぐってくる方法使ってますね。
絵が描けるあなただから!とか、素晴らしいブログを書くあなただから!とか、詩を書けるあなただから!とか…。
自分の創作物を認められるってめちゃくちゃ嬉しいから、慣れてないとこんなん言われたら舞い上がってしまうのかもなぁ。
客観性を持つって大事よなぁ。