先日、占いモニターでYさんという方を占う機会があった。
掲載許可を頂いたので、個人情報は隠しつつ記事を書いていきたいと思う。
私の相棒は、何年も使っているウエイト版タロットカードだ。山羊座が効いている私は伝統的なものが好きなのだ。今回もこのカードで占っていく事にした。

ここ1年は、実践で人を占う機会がとても増え、ぐんとカードと自分が馴染んでしっくりくるようになってきたと感じる。1つのデッキを長年使うのが私の性には合っているらしい。
Yさんからのご相談は「占い一本で生活していけるようになりたい。どうすれば良いか?」というものだった。
Yさんは占い師だが、まだお金を頂いて鑑定した経験はないらしく、知人に自分から声をかけて占わせて貰ったりした経験はある、との事だった。
スプレットを決めよう
お客様に相談内容を話して頂いたら、まず初めに決めないといけないのは「カードの展開方法(スプレッド)」である。
今回私は「ホースシュー」というスプレッドを使用する事にした。
ホースシュー(馬蹄)は、アクセサリーなどでお馴染みの方も多いだろう。U字型の真ん中に幸運が貯まるとされる縁起のいい形である。
ホースシュースプレッドの良いところは、問題に対する周囲の状況や、障害などが出せるというのと、並べ方もシンプルで分かりやすい点だ。
早速、質問をカードに投げかけながらシャッフルしていく。
期間は、タロット占いでは一番メジャーな「今後3ヵ月」で設定した。
カードを読んでいく

①過去:ペンタクルスの6
→ボランティアのカード。過去自分から声をかけて占ってあげていた状態がそのまま出ている。
②現在:カップのナイトR
→逆位置なので、待ち人が来ない状態。来ても冷やかしなどで金銭に結び付かない。お客さんが来ない!という悩みなどでこのカードは良く出る。
③近未来:吊るされ人R
→このまま待っていても状況は変わらないだろう。
④対応策:ペンタクルスのキングR
→権力者とのコネクションを作ろう。占い館の社長に直接コンタクトを取ってみるとか、起業家の集まりに行ってみるとか。富裕層向けの占いを考案するのも良い。ただ、一筋縄ではいかないだろうから根気よく。異業種交流会などもオススメ。
⑤周囲の状況:月
→月は闇夜を表す。転じて見えづらさ。Yさんにたどり着く道がお客さんからは非常に見えにくい。SNSなどの入り口が無いので知ってもらう機会が少ない。
⑥この問題の障害:カップの10R
→完全な満足(占い1本で生活する収入を得る)にはたどり着けないだろう。
⑦最終結果:ペンタクルスの10R
→お金は稼げるようになる。だが自分の満足いくような「占いで生活できる」レベルには達しないだろう(逆位置)でも、ペンタクルスはお金のカードなので、基本的にお金の事を占ってお金のカードが出るというのは脈があると読んだ。お金を稼げない場合はそもそもお金のカードは出てこない。
補足アドバイス:ワンドの10(有力者とのコネクションはどうやって作ればいいか?の問いに対して出たカード)
→ガンガン営業かけていこう!
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その他気になった点としては、
・逆位置が多い
→ホースシューの7枚中、5枚が逆位置。また、月は正位置で出ているが、月の場合は逆位置よりも正位置の方が停滞感が強い。質問者さんの望みが、そもそもあまり現実的ではないという事を表しているようだ。
・10が多く出ている。
→10は完全さを意味する数字。逆位置で2枚出ているので、完璧な満足には到達しない、と読んだ。
・ペンタクルスのカードが多い(現状、対応策、最終結果に出ている)
→お金のことを占ってお金のカードが出てくるというのは、たとえ逆位置であってもお金との縁は発生すると読んだ。
・大アルカナ2枚が「月」と「吊るされ人」
→2枚とも、物事の停滞感を表すカード。現状を大きく揺り動かす思い切ったアクションが必要そうだ。
・まとめ
→努力によって道は開けていく。3か月以内では完全な望み通りにはならないが、まずはお金との縁を作っていく事が大事。ウェブ向けの低単価商品というよりかは、高単価商品で対面でじっくり行う形のほうがYさんのスタイルにハマりやすい。コネクションを作れば、その紹介、その紹介…みたいな形でお客さんが増えていきそう。
鑑定を終えて
鑑定後、Yさんはとても喜んでくださった。
そして、とても励みになる言葉を頂いた。
「先日、1時間2万円ほどの高単価占い師さんに見て貰った時と、まったく同じことをアリエスさんにも言われました」
おお~!
驚くと同時に、やっぱり同じ結果が出るんだなぁと思ったりして。
やっぱり占いって面白い!
そんな風に感じた1日でした。
Yさん、この度はモニター参加ありがとうございました(*^-^*)