占星術って?
占星術の起源は非常に古く、古代バビロニアが発祥の地とされています。また、占星術が生まれた正確な年代は定かではありませんが、起源前3000年頃から、紀元前535年までの間であると言われています。
古代バビロニアの占星術とは太陽などの7惑星(占星術では太陽と月も惑星とみなします)の通り道である黄道を12分割し、12の星座を当てはめ、そこを運行していく惑星から前兆や吉凶を占うというもので、これが占星術の基礎となりました。
現在は新たに発見された天王星、海王星、冥王星を含んだ10天体で見ていきますが、基礎的なところは変わっていません。
古代バビロニアの占星術は世界各国に伝わり、ギリシア・インド・アラブ・ヨーロッパで発展した西洋占星術・インド占星術と、中国など東アジアで発展した東洋占星術とに大別されます。
古くから占星術は、おもに王や国家の運命を占うために用いられていました。
ローマ帝国でも占星術は広く受け入れられ、政治や日常生活において重要な役割を果たしました。多くのローマ皇帝が個人的な占星術師を持ち、国家の政策や個人の決定を占星術に基づいて行いました。
現在でも、表には出てこないだけでお抱えの占星術師がいる政治家や経営者というのは珍しくありません。
そのように、占星術、昔は一部の選ばれた人のためのものでしたが、現代では広く一般にも知れ渡るようになりました。
そして、長い歴史の中で、多くの占星術師たちの研究結果や実体験による知見等を積み上げて作られてきたのが現代の占星術の形態なのです。
「占星術は統計学ではない」というのは、かの有名な占星術研究家の鏡リュウジ先生のお言葉ですが、統計学ではないなら当たらないのか、というと全くそんなことはないと私は思います。
私自身、自分のホロスコープや、相談者さんのホロスコープを見て、驚くほどその出生図がその人自身を表していると毎回驚かされてしまいます。「ホロスコープを見ただけで、その人のすべてが分かる」という占い師もいるほどです。
著名な占星家の松村潔先生はご著書の中で「さほど占星術の実用性がないのだとしたら、占星術が数千年に及ぶ歴史を生き延びてきた理由も成り立たないように思われます。たんなる教養や文化として親しまれているにしては、真剣な研究者が多すぎ、軽く楽しく扱いきる題材としては重すぎるのです」と語られています。
これには私もまったく同意で、結局のところ占星家たちにも、占星術がなぜこんなにも当たるのか分かっていないのです。
でも、なぜか当たるから研究を続けるという位置づけであるように思います。
私も、占星術の魅力に取りつかれてから10年以上の月日が経ちましたが、あまりにも奥が深く、生きているうちに全てを理解しきる事はないと思っているほどです。
そんな占星術の魅力を、少しでも多くの人に知って貰えたら嬉しく思います。