水瓶座(みずがめ座)の神話には、美少年ガニュメデス(ガニメデ)の物語が関係しています。
彼は、神々の酒を注ぐ給仕として知られ、その役割を果たしたことで星座になったとされています。
神話のあらすじ
美しき少年ガニュメデス
ガニュメデスは、トロイの王トロスの孫、ラーオメドーンの子で、並外れた美しさを持つ少年でした。
彼の美貌は人間の中で最も優れているとされ、神々の世界までも聞こえていました。そして、ゼウスすらその美しさに心を奪われました。
ガニュメデスに興味を持ったゼウスは、彼をオリュンポスに連れて行くことを決意します。
ゼウスは、自らが巨大な鷲(ワシ)の姿に変身し、ガニュメデスを地上からさらい、天界へ連れ去りました。
この鷲は、後に「ワシ座」として星座になったとも言われています。
ガニュメデスの父であるトロスは、息子が突然消えたことに悲しみました。
しかし、ゼウスはトロスを慰めるために、神々の酒(ネクタル)を注ぐ役目を与えたと伝え、さらに彼に風のように足の速い馬や、鍛冶の神ヘーパイトスの作った黄金の葡萄を与えてその怒りを鎮めたとされています。
神々の給仕となるガニュメデス
ガニュメデスはオリュンポスで、神々の酒「ネクタル」と「アンブロシア」を注ぐ給仕の役割を与えられました。
彼は、果てることなく続くオリュンポスの神々の宴で、永遠の若さと美しさを持ったまま給仕役を勤めています。
ゼウスは、ガニュメデスの功績を讃え、彼を夜空に「水瓶座」として輝かせました。
彼が持つ水瓶から流れ出る水は、地上の川や雨の恵みをもたらすとも言われています。
水瓶座の性格
アリエスの感想

アリエス羊子から一言★
ゼウスがまた誘拐を…!
もう慣れました(´・ω・`)
水瓶座はLGBTQとも関わりの深い星座とも言われていますね。
この神話からも、何となく同性愛・少年愛の雰囲気が感じられますね…。今ならアウトなんよ…(´・ω・`)
ローマ時代の少年愛の捉え方、価値観なんかも反映されていそうですね。
ガニュメデスの性格がいまいちこの神話から見えてこないんですが、ガニュメデスはゼウスに連れられて神々の神殿に着いたときにどう感じたんですかね~。
父親にはかなり可愛がられていたと思いますので、家族関係は良好だったのでしょうし…。
色々と想像の余地があって、そういう点でも興味深い神話でした。