タロットカードの小アルカナは
4つのスート(ワンド、カップ、ソード、ペンタクルス)に分かれており、それぞれがエースから10までの数札と、ページ、ナイト、クイーン、キングの4つのコートカードで構成されています。
このページでは、小アルカナ【ペンタクルス】の各カードの正位置と逆位置の意味を簡単にまとめます。
ペンタクルス(Pentacles)
象徴: 地
テーマ: 物質的な側面、現実、実務、経済
ペンタクルは、物質的な豊かさや現実的な側面、経済的な安定を象徴します。このスートは、仕事や財産、身体的な健康、実務的な問題に関連しています。
ペンタクルのカードは、成功や安定、努力と成果、実用的な考え方などを示します。
ペンタクルスのエース
- 正位置: 繁栄、物質的な始まり、機会、成果。
- 逆位置: 機会の損失、浪費、物質的な問題。


アリエス羊子から一言★
「物質的な成果」を表すペンタクルスのエース。
創作物がやっと完成した!というようなイメージかな。
エースの4枚を並べると、物質として何かが誕生するまでのプロセスになっているよ。ワンドの情熱から始まって、カップの感情を込めて、ソードで知性を使って…やっとペンタクルスで完成品が出来あがるんだ!
ペンタクルスの2
- 正位置: バランス、調和、柔軟性、変化、多忙。
- 逆位置: 不安定、混乱、圧力、終わりがない、躁鬱。


アリエス羊子から一言★
イメージとしては「2足の草鞋」って感じかな。
2つの物事を器用に行ったり来たりしてるイメージ。
ただ、背景のうねる波を見ても分かるように「物事は絶えず変化している」事も表しているよ。
コインが無限大のマーク(∞)の中にある事から、ずっと続いていくものや、終わりのないもの…という感じもするよね。
ペンタクルスの3
- 正位置: 協力、熟練、チームワーク。
- 逆位置: 不協和、技能の不足、努力の欠如。


アリエス羊子から一言★
このカードは「教会の修復にあたる修道士と彫刻家」が描かれているんだ。修道士たちが設計図を見せて、それを彫刻家が確認しているよ。
占っていても、チーム活動を表すときによく出てくるカードだよ。「3」という数字も発展という意味があるから、「建設的な活動」「技術を生かす」というふうにも読むよ。
ペンタクルスの4
- 正位置: 安定、保護、貯蓄、保守。
- 逆位置: 執着、ケチ、過度の保護。


アリエス羊子から一言★
自分の持っているものを、つかんで離さない~!って感じの人物が描かれたペンタクルスの4のカード。これを保守的と読むか、ケチと読むか…。
足でもがっちりとコインを抑えつけちゃって、これじゃ自分も身動きが取れないよ~!
安定しているけど、発展性はない感じがするよねぇ。
ペンタクルスの5
- 正位置: 貧困、困難、喪失、不足。
- 逆位置: 回復、支援、失業、混乱。


アリエス羊子から一言★
出た~!私はこれを「貧乏カード」って読んでいます。
雪の舞う屋外を怪我した人たちが歩いてる…。見てるだけで痛々しくなるくらいの過酷な状況が描かれているよね。
教会は目の前にあるのに、そっちに目が向いていないのか、助けを乞う事を諦めているのか…。
助けてくれる人は、案外身近にいるのに気づいていないだけかも!?
ペンタクルスの6
- 正位置: 慈善、均衡、支援。
- 逆位置: 不均衡、搾取、欠乏、横暴、支配と被支配。


アリエス羊子から一言★
私はこのカードを「ボランティアカード」って呼んでるんだ。
立派な赤い服を着た商人が持っている「天秤」は、彼が誰に対しても分け隔てなく接する公平な人物だという事を示しているね!
逆位置だと、上下関係や支配的な関係を表すこともあるよ。
ペンタクルスの7
- 正位置: 評価、忍耐、結果待ち、落胆、見通しが立たない。
- 逆位置: 不満、遅延、結果の不足。


アリエス羊子から一言★
「思ったような成果が出ない…」といった表情をした人物が描かれているね。
頑張った割にはイマイチだなぁ~という時によく出てくるよ。
でも私は、コインが7つもあるなんて、そんなに悪くない気がするんだよねぇ~。
そもおも、期待値が高すぎたという事も…!?
ペンタクルスの8
- 正位置: 熟練、努力、仕事、勤勉。
- 逆位置: 怠惰、無関心、質の低下。


アリエス羊子から一言★
「コツコツ職人カード」だね~!私、このカード好きなんだ!
コインの大きさもマチマチで、まだまだ腕は未熟なんだけど、とにかく一生懸命努力している人が描かれているんだよね。こういう下積み時代って大切だよね~。
それに、何か夢中になれる事があるって良いよね!
背景にはお城へと続く道が描かれていて、今後の輝かしい未来を暗示しているよう。
ペンタクルスの9
- 正位置: 独立、豊かさ、享楽、寵愛。
- 逆位置: 孤立、物質的な不足、貪欲。


アリエス羊子から一言★
美しい女性が豪華な庭で猛禽類を手に乗せているという、何とも優雅さを感じるカードだよね!
色合いも全体的に黄色くて、経済的な豊かさを表しているね。
この女性は「領主の妻」と言われていて、他人から与えられた豊かさを享受している人物なんだ。
でも、どこか浮かない表情をしているようにも見えるのが興味深い。
金銭的には満たされているはずなのに、足りないと嘆くお金持ち…あなたの周りにもいませんか?
ペンタクルスの10
- 正位置: 家族の繁栄、伝統、遺産、裕福。
- 逆位置: 家族の不和、経済的な困難、伝統の破壊。


アリエス羊子から一言★
資産家の一族が描かれたペンタクルス10のカード!
おじいちゃん、その子供、孫、犬と、沢山の人がいて賑やかな感じ。
「家族」や「一族」といった身内的なものが一つのキーワードだね。
家族経営の会社とか、遺産や継承を表す事も。
満たされているので、ハングリー精神はなさそうね。
コートカード
タロットカードにおける「コートカード」のコートは宮廷という意味があり、コートカードとは宮廷にいる4人の人物が描かれています。
これらのカードは、人物や性格特性、役割を表すことが多いです。
ペンタクルスのペイジ(Page)
- 正位置: 勤勉、実務、努力家、現実的、勉強熱心。
- 逆位置: 無計画、怠惰、浪費、打算的、自信が持てない。
- 状況: 新しい機会、学びや研修、初心者の立場。
- 人物像: 学生、若者、見習い、初心者。


アリエス羊子から一言★
このペンタクルスのペイジくんは、勤勉で努力家な人物なんだ。
足元には小さな花が咲いていて、背景には木や青い山が描かれている。
彼の下積み生活は、派手さはなくとも心の豊かさを感じさせるね!
努力家というのがこのカードのメインの意味合いなので、逆位置だと「努力ができない」と読む事も。
ペンタクルスのナイト(Knight)
- 正位置: 忠実、忍耐、実直、有能、冷静沈着。
- 逆位置: 頑固、遅延、停滞、鈍感。
- 状況: 移動、挑戦。
- 人物像: 若者、中堅、実践者、リーダーシップを持つ人物。


アリエス羊子から一言★
馬、黒ッッ!!
ナイトのカード中で一番馬が黒いです!!(笑)
一番馬力はあるけど、動くのがゆっくりな馬なんだよね。
ペンタクルスのナイトも、まさにそういうイメージで、着実にゆっくり進んでいく堅実で慎重な人物なんだ。逆境にも強そう!
ロマンチックなムードはなく、鈍感なところも。社交性はないかな。
ペンタクルスのクイーン(Queen)
- 正位置: 実用的、養育、堅実、教養がある、真面目、忍耐強い。
- 逆位置: 臆病、物質主義、メランコリック、心配性。
- 状況: 支援、カウンセリング、感情的な問題。
- 人物像: 成熟した女性、母親、カウンセラー、キャリアウーマン。


アリエス羊子から一言★
真面目で堅実!!安心して家計を任せられそうな、ペンタクルスのクイーンさん。
椅子には山羊の彫刻が施されているね。
山羊座の「真面目で忍耐強い」イメージともぴったり!
逆位置だと、真面目さや保守的な部分が「堅苦しさ」として表れる事も。
ペンタクルスのキング(King)
- 正位置: 富、成功、安定、裕福な人物、実業家。
- 逆位置: 貪欲、独占、物質主義、強欲、嫉妬深い。
- 状況: 統率、管理、指導。
- 人物像: 成熟した男性、リーダー、経営者、権威者、不動産、農業。


アリエス羊子から一言★
優秀なビジネスマンや資産家を表すのが、このペンタクルスのキングさん。
王座には牡牛が彫られているね。おうし座は「物質や富」の象徴なんだ!
お金があるのに浮かない表情をしている事から、お金はあっても心は満たされていないと読む事も。
頑固な性格で、自分の所有物を大切にするよ。嫉妬深い性格のキングさんなんだ。