さそり座(蠍座)の神話は、巨人オリオンと蠍(スコーピオン)の戦いに由来します。
これはギリシャ神話の中でも特に有名な物語の一つで、驕り高ぶる者への罰、自然の力の象徴として語られています。
神話のあらすじ
強く美しい巨人 オリオン
オリオンは、ギリシャ神話に登場する狩人の巨人で、ポセイドンとミノス王の娘エウリュアレーの間に生まれました。
彼は並外れた狩猟の技術と、たぐいまれな美しい容姿を持っていました。
彼は狩りが得意で、多くの獣を仕留めることができました。
ある日、オリオンは月の女神アルテミスと狩りをして歩いた時に、傲慢にも「この世のあらゆる野獣を射止めてみせる」と豪語しました。
この言葉を聞いたのが、大地と生命を司る女神ガイア(あるいはヘラ)でした。
ガイア(ヘラ)は、オリオンの横暴な考えに激怒し、彼を止めるために蠍(スコーピオン)を送り込んだのです。
蠍は小さいながらも鋭い毒針を持っていました。
じっとオリオンを刺す機会を伺っていた蠍ですが、ついにそのチャンスがやってきます。
蠍の一刺しによってオリオンは致命傷を負い、命を落としてしまったのです。
この戦いの後、ガイアや神々はこの出来事を夜空に刻むことにし、それが蠍座となりました。
オリオンの死を悲しんだアルテミスの願いによって、オリオンも天に上げられました。
オリオンと蠍座の位置関係
オリオンは「オリオン座」となり、冬の夜空に輝いています。
また、蠍は「さそり座」となり、夏の夜空に輝いています。
神々は、オリオンと蠍を同じ空に並べることはしませんでした。
オリオン座が昇るころには、さそり座が沈み、さそり座が昇るころにはオリオン座が見えなくなるように配置したのです。
これは、オリオンが未だに蠍を恐れ、逃げ続けていると伝えられています。
さそり座の性格
アリエスの感想

アリエスから一言★
この神話を読むと、蠍座の一撃必殺で必ず仕留める強さが見えてきますね!
狙った獲物は逃がさない!
蠍座の支配星は冥王星と火星です。この二つの天体の持つ執念深さや攻撃性を感じる神話でもありますね~。
きっとしっかり下調べをして、機会をうかがってオリオンを仕留めたのでしょう。
冷静沈着で、任務を必ず遂行する蠍さん…味方になれば、こんなに頼もしいパートナーはいないかもしれませんね!